まんじゅうこ〜ぼ〜

なるべく更新したいです

【近況】フル罠バージェストマ

前回記事書き起こしてからから半年以上経ったので、自分が使ってるフル罠バージェストマについて変化があったことを書き残しておきます。

 

基本的な構築は前回

http://fevnir.hatenablog.com/entry/2020/04/29/200042

で書いたものとなります。

ちなみに今の構築はこんな感じです。↓

f:id:fevnir73:20201118215308j:image

 

 

○前回からの変更点

最近はもっぱらフリー専なので、せっかくだからバジェ全種類入れようということでレアンコアリアも入ってますが、やはり打てるタイミング自体が少ないカードなので、もっと勝つことに重きを置く場合は抜いてしまっていいと思います。

前回からの大きな変更点といえばやはりリターナブル瓶アーゼウスの登場ですね。

 

アーゼウスに関しては、自分場のバジェは耐性で墓地送りに巻き込まれることはなく、相手の盤面のみ一方的に更地にできるため文句なしのパワーカードです。

採用してる罠がどれもフリチェなこともあり、こちらもアーゼウスで巻き添えをくらうことはないのが強みです。

素材4アーゼウスが魅力的なので、可能であればダウナード・マジシャンも入れたいところですが、長期戦になるとオパビニアを3枚使い切ることもあり、こちらについては検討中です。

ただ、オパビニア単体ではセイントレアのようにそのまま素材4アーゼウスまで行くことは出来ないので、アノマロカリス成立前提のオーバーキル気味なのは否めないと思います。

一方で相手に先置きアーゼウスされた場合も、セットした罠を発動前に全て流してくる驚異になるため、威嚇和睦一括の置く順番が以前は「威嚇→和睦→一括」で置いていたに対し、今は相手のXモンスターの戦闘ケアで「威嚇→一括→和睦」の順番で置くようになりました。

 

続いてリターナブル瓶ですが、こちらはフル罠デッキの場合「毎ターン墓地のカードを除外して任意のカードを拾える」という驚異のパワーカードとなります。

オパビニアが成立している場合、毎ターンバジェ(主にピカイア)を拾い続けることで、自分と相手の毎ターンにリソース増しと除去を打ち続けられるため、現代テーマに対してもリソースゲーで突き放すレベルのアドバンテージを生み出すことができます。

また、マーレラと組み合わせることで、制限カードの王宮の勅命等も疑似サーチすることが可能になります。

一方で欠点として、そもそもこのフル罠バジェを構築する際に最重要視した「最低でも相手の攻めも2回以上は耐えるために初動で防御札(威嚇和睦一括+加護)を必ず握る」にそぐわない点だと思います。

当初リターナブル瓶が発売された際は、海竜神の加護を全抜きし、そのままリターナブル瓶を3投しましたが、初動で防御の構えを取ることが出来ず、そのままワンキルされる試合が何回かありました。

また、墓地の罠を除外する必要があるため、アノマロカリスが成立し、リソースガン周りな中盤は気になりませんが、初動のタイミングだと墓地のバジェを除外できないことから、初動での使い辛さが多少目立ちました。

初手で2枚リターナブルを引いた場合、1枚目が除去されない限り、2枚目がバジェの起動トリガーにしかならない点や、場に永続の枚数が増えると他の罠を置きづらい点も気になりました。

アノマロカリス+防御札(威嚇和睦一括)が成立すればかなりの優位に立てるため、そこに+αを加えるリターナブル瓶よりは初動に絶対握りたい海竜神の加護3投も自分は優先しました。

リターナブルが現在1枚なのは、絶対にハンドで被らないで仕事をしてくれるからですが、前述したとおり、リターナブル瓶が11期の圧倒的パワーカードなのは間違いないので、試合に必ず絡ませるために今後は3投に移行していければなと思います。

 

○今後

構築の都合上餅カエルを無効効果目当てで出すこともなく、基本的に仕事が墓地に落ちたバジェエクシーズをリサイクルできるアーゼウスor未来龍皇の素材となっているため、他のカードでもいいのではないかと最近悩んでます。

入れ替え候補として現在浮上してるのがアーマー・カッパーで、理由としてはアノマロカリスが成立し、リソース面でも余裕があるにも関わらず威嚇和睦一括がないせいで相手ターンへの防御に不安がある時に出すためです。

アーマー・カッパーの⑵の効果が生きた和睦の使者のため、任意のタイミングで和睦を構えられると考えるとかなり魅力的ですが、効果の発動タイミングが戦闘を行うバトルステップと限定されすぎており、除去が当たり前の現代でバトルフェイズまでカッパー残ってるビジョンが全然見えないのが懸念事項です…。

また、カッパーを出せるタイミングはほぼ間違いなくオパビニアと合わせて未来龍皇まで行けるので、素直にアノマロカリス+未来龍皇でターンを渡した方が良さそうなのは否めません。

 

とりあえず今回はここまで。

フル罠バージェストマ

外出自粛でかなり暇なので、フリーでよく使っている""ガチ1軍最強デッキVer.2020フルカスタムオーバードライブ改・二式""こと【フル罠バージェストマ】についてメモがてら纏めてみました。

リシドの罠モンスターデッキに憧れて組んだデッキですが、何だかんだ使い続けてるテーマの一つです。

○構築

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【メイン】40
バージェストマ・オレノイデス×3
バージェストマ・ハルキゲニア×3
バージェストマ・カナディア×3
バージェストマ・ピカイア×3
バージェストマ・エルドニア×3
バージェストマ・ディノミスクス×3
バージェストマ・マーレラ×3
強欲な瓶×3
八汰烏の骸 ×3
和睦の使者 ×3
威嚇する咆哮 ×3
覇者の一括×3
竜神の加護 ×3
王宮の勅命×1
【エクストラ】15 
バージェストマ・アノマロカリス ×3
バージェストマ・オパビニア ×3
神騎セイントレア ×1
餅カエル ×1
FNo.0 未来皇ホープ ×1
FNo.0 未来龍皇ホープ ×1
リンク・スパイダー ×1                                       星杯竜イムドゥーク ×1
セキュリティ・ドラゴン ×1
アークロード・パラディオン ×1
トポロジック・ボマー・ドラゴン ×1

 

モンスター効果への耐性を持つも、ステータスが貧弱で戦闘破壊されやすいバージェストマを守るために、戦闘を徹底してシャットアウトすることを重点に据えてます。

以下各カードの採用理由を書いていきます。

【メイン】

メインデッキを全て罠にする縛りをつけている以上、攻め手はバジェになるため可能な限り投入。アノマロカリスの早期成立が鍵となることから、オパビニアと合わせて手札からバジェ罠をバンバン発動して素材のバジェを展開する必要があるため、任意のタイミングで打てるかどうかがかなり重要になります。レアンコイリアはどのタイミングでも発動することが難しいため、残念ながら外しました。

・バージェストマ・オレノイデス

相手の場に魔法罠が無くても、チェーン1自分の罠→チェーン2墓地バジェ効果→チェーン3オレノイデス対象チェーン1で発動した自分の罠→チェーン4墓地バジェ効果で展開札として使えます。

・バージェストマ・ハルキゲニア

自分のモンスターも対象に発動できるので、タイミングを選ばない展開札として使えます。

・バージェストマ・カナディア

相手に表側表示モンスターがいなければ使えませんが、相手のやっかいな置物を裏にしたり、攻撃のシャットアウトができるのは偉いと思います。

・バージェストマ・ピカイア

フル罠構築に限っては最強のバージェストマ。消費無しで墓地にバジェを2枚送れる&2ドローが強すぎます。手札にバジェが必要な条件も、大量にバジェを投入してる構築なので打てないことはまずないです。オパビニアからのサーチ候補筆頭でデュエル中に大体3枚使い切ります。

・バージェストマ・エルドニア

正直書いてあることは全然強くないですが、ハルキゲニア同様タイミングを選ばず能動的に打てるのが大事なので3枚です。

・バージェストマ・ディノミスクス

相手の前面と永続両方弾けるので勿論パワーはありますが、序盤の場合ハンドコストが厳しいのが難点。なるべく手札の他のバジェを切って発動したいです。

・バージェストマ・マーレラ

2番目に強い初動。1枚で2枚のバジェを墓地に送れるのでなるべく初手に欲しい1枚です。初動1ターン目は相手スタンバイまでにピカイアかマーレラを発動して墓地にバジェ2体を貯め、そのターンを威嚇和睦等でいなして場に2体バジェを残しながらターンをこっちに戻すのが基本の滑り出し方です。

・強欲な瓶×3、八汰烏の骸 ×3

消費無しでバジェの起動トリガーになる、タイミングを選ばず打てるのが強いのでフル投入してます。

・和睦の使者、威嚇する咆哮、覇者の一括、海竜神の加護

スタータスが貧弱なバジェ下級を守るには防御札の存在が必須で、これらのカード自身もバジェの起動トリガーなので前面にバジェを展開しつつ自分のターンが返ってくるよう仕向けることができます。昨今は魔法罠によるモンスター破壊が減り、さらにバジェはモンスター効果への耐性を持つことから、かなりの確率で生き残ったままターンが返ってきます。フル罠構築でクロックが遅いことから、相手の攻めを最低2回は凌がなければならないので、12枚もの防御カードを採用しています。覇者の一括は発動タイミングが限られますが、予めピカイアやマーレラを発動しておくことでバジェの起動トリガーになれるよう調整します。海竜神の加護はオパビニアを守れないのが難点ですが、発動タイミングを選ばないため、複数枚かさばってもバジェの起動トリガーとして消費できるのが便利でした。

・王宮の勅命

こちらのデッキ内には魔法が1枚も無いため、相手に一方的なロックをかけることができ、アノマロカリス展開後も魔法による除去から守れるのでどのタイミングでも強いカードです。戦闘を避けるデッキのため、ライフを削られることが少ないことから、勅命のライフコストもあまり痛くないです。

【エクストラ】

・バージェストマ・アノマロカリス

純構築のバージェストマのため、順当にデュエルが進めば必ず使います。デッキ内全てが罠のため、②の効果でデッキトップの罠を確定回収、③のフリチェ破壊も複数回使用可能という妨害とリソース管理の両方を兼ねる正にエースの働きをしてくれます。基本は1試合で2枚しか使いませんが、試合が泥沼化した場合に3枚目がないと攻め手が途切れてしまうので3にしてます。

・バージェストマ・オパビニア

先攻後攻問わず2ターン目にはまずこいつの成立を目指します。サーチ先はデッキ内にピカイアが残っていればピカイアにします。オパビニアが成立しピカイアが発動できない場合というのは、手札に防御札等非バジェカードがかさばり、それ以上の展開ができない状態なので、その場合はマーレラをサーチして防御札を置いてターンを返します。

・神騎セイントレア

使用頻度はかなり少ないですが、バージェストマはメインギミックで「対象に取れない高打点」のモンスターを対処できない弱点があるので採用してます。最近は後述のアークロード・パラディオンの採用によりさらに出番が減少してます。

・餅カエル

アノマロカリスとは真逆で、モンスター0の40枚罠構築のため効果を十全に使うことができず、もっぱら未来龍皇用の墓地に行っても再利用できるエクシーズ素材みたいな扱いになってます…。一応全体除去ケアで横にアノマロカリス、後ろに防御札って構え方でターンを渡すことも200試合に1回くらいはあるとかないとか。トポロジックボマーのリンク先が下級バジェで埋まってる場合に出してリンク先を掃除する仕事もたまにあります。また、長期戦の場合は回収先をアノマロカリスにし、攻め手が途切れることを防ぎます。

・未来皇、未来龍皇ホープ

エクシーズ素材が無くなったオパビニア+餅カエルで出すことが多いです。思ってた以上に強カードかつ出しやすかったので新ルール下ではアノマロカリスの横に立てることが結構あります。攻撃制限はかかりますが、破壊耐性を持つおかげで一応トポロジック・ボマーとも共存可能です。

・リンク・スパイダー、星杯竜イムドゥーク

通常モンスター扱いのバジェを効果モンスターに切り替えてアークロードに繋ぐために使用します。EXモンスターゾーンにセキュリティ・ドラゴンを置く場合もあったので、その場合でもバウンス効果を使えるようにするためにイムドゥークと散らしました。

・セキュリティ・ドラゴン

セキュリティをリンク2枠に据えた理由は3つあり、「①リンスパイムドゥークと合わせてアークロードに繋ぐ過程で相手前面を1枚バウンスできる。②上下マーカーなので先にアークロードのリンク先(右下左下)に他のモンスターを置ける。③トロイメア系と違い先にEXゾーンにセキュリティを置いてもメインゾーンにイムドゥークをリンク召喚できる。」となります。

・アークロード・パラディオン

バジェのメインギミックで対処できない「効果の対象に取れないor完全耐性持ちの高打点モンスター」に対する回答です。通常アークロードのリンク先のモンスターは攻撃できないデメリットが発生しますが、バジェはモンスター効果への耐性でアークロードの攻撃制限を帳消しにできるので、アークロードの打点をモリモリ上げた状態でも問題なくリンク先のバージェストマも攻撃することができます。

一例として、アークロード+リンク先のアノマロカリス+下級バジェで5600(2000+2400+1200)+2400+1200=9200となり、これをリンクする過程のセキュリティによるバウンスとアノマロカリスの除去で相手の場2枚を弾いた状態で仕掛けることができます。

このデッキを使い始めた直後は、リソース面で圧倒的に優位にも関わらず究極隼やカオスMAXといった高打点耐性持ちに完封されてしまうという負けが結構ありましたが、アークロード採用後はこれらの上からワンショットを叩き込めるようになったので強力な1枚だと考えてます。

・トポロジック・ボマー・ドラゴン

アークロードによるワンキルが出来なかった場合、アークロードと下級バジェ(を素材にしたリンスパかイムドゥーク)orエクシーズ素材が無くなったオパビニアをリンク素材に相手への牽制目的で出します。アークロードと同じで、バジェはモンスター効果への耐性を持つことからボマーの破壊効果に巻き込まれず、攻撃制限を課されないため、相手にだけ一方的な複数回の全体除去を叩き込むことができます。(※トポロジック・ボマーの攻撃制限は自分のモンスターに適用される効果のため。)

EXモンスターゾーンの空き具合にもよりますが、最大3回ボマーを起爆させることができます。アークロードとボマーを使うことを想定してアノマロカリスは予め右端か左端のメインモンスターゾーンに出しておくのが望ましいです。ボマーの起爆トリガーとなる罠カードもアノマロカリスが成立していれば複数枚供給するのは容易であり、フリーチェーンの罠カードを大量採用しているため、ボマーの起爆タイミングも任意で調整することが可能です。

 

○プレイ

理想的な流れは

・1ターン目:3〜4伏せして終わり

・2ターン目:オパビニア成立、余裕があればアノマロカリスまで成立

・3ターン目:Wアノマロカリス+未来龍皇、もしくはアノマロカリス+アークロード→トポロジックボマーを目指す

というような感じです。

1ターン目のガバ伏せ時には初動の、もしくは2ターン目のオパビニアのサーチで加えるピカイア発動を見越して1枚はバジェを手札に持っておきます。

2ターン目はオパビニアからのピカイアドロー後、アノマロカリス+防御札の構えが取れそうな場合はアノマロカリスまで展開します。

3ターン目は無難に試合が進められる場合はリソース温存ができるWアノマロカリス+未来龍皇、相手にやっかい耐性持ち高打点がいる場合やワンショットキルが可能な場合はアークロード→ボマー展開を狙います。

アノマロカリスが妨害とリソース回復の両方を兼ねているため、可能な限りこいつの早期成立と維持を中心に考えます。

エクシーズ素材が無くなったオパビニアは、手札から打てるバジェ罠を可能な限り打ち終えてアノマロカリスが成立した後は、さっさと未来龍皇の素材にしちゃうのがベターだと思います。

 

最後に

僕「先攻!4伏せ終わり!」

相手「ドロー、スタンバイメイ(ry」

僕「スタンバイにピカイア発動しまーす!」

相手「チェーン『レッド・リブート』でw」

僕「

 

 

 

 

 

 

 

 

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遊戯王WCS2016東日本選考会で使用したEMオッドアイズ魔術師について

初めまして。ファーブニルという名前で遊戯王やってます。よろしくお願いします。

さっそくですが今回は選考会で使用したEMオッドアイズ魔術師について記述していきたいと思います。

 

  目次

・はじめに

・使用リスト

・デッキ概要

・メインデッキ

エクストラデッキ

・サイドデッキ

・各デッキに対する立ち回り

・おわりに

 

はじめに

2016年4月1日適用のリミットレギュレーションでEM竜剣士が大幅な規制を受けて以来4ヶ月の間EMオッドアイズ魔術師というデッキを使い続けてきました。

選考会に関しても店舗予選からこのデッキを使いブロック代表戦、本戦へと足を進め、ベスト16という結果を残すことが出来たのでデッキ選択としては概ね満足できる結果になりました。

INOVのリリースによる各デッキのパワーの底上げ、メタの変遷によって環境が大きく変わることが予想されたため一旦節目として記事を纏めることにしました。

 

使用リスト

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【モンスター】27 枚
EMオッドアイズ・ユニコーン ×2
増殖するG ×3
エキセントリック・デーモン ×3
マジェスペクター・ラクーン ×3
EMドクロバットジョーカー ×1
EMペンデュラム・マジシャン ×1
竜脈の魔術師 ×1
慧眼の魔術師 ×1
EMオッドアイズ・ライトフェニックス ×1
オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン ×1
サタンクロース ×3
賤竜の魔術師 ×1
マジェスペクター・ユニコーン ×3
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ×2
竜穴の魔術師 ×1
【魔法】12 枚
オッドアイズ・フュージョン ×1
強欲で貪欲な壺 ×2
テラ・フォーミング ×3
ハーピィの羽根帚 ×1
ペンデュラム・コール ×1
チキンレース ×1
天空の虹彩 ×3
【罠】1
虚無空間 ×1
【エクストラ】15 枚
オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン ×1
オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン ×1
トーテムバード ×1
幻影騎士団ブレイクソード ×1
Emトラピーズ・マジシャン ×1
深淵に潜む者 ×1
鳥銃士カステル ×1
No.39 希望皇ホープ ×1
SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング ×1
No.61 ヴォルカザウルス ×1
マジマジ☆マジシャンギャル ×1
オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン ×1
幻想の黒魔導師 ×1
迅雷の騎士ガイアドラグーン ×1
覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン ×1

【サイドデッキ】 15枚
D.D.クロウ ×3
ドロール&ロックバード ×1
幽鬼うさぎ ×2
システム・ダウン ×3
コズミック・サイクロン ×1
サイクロン ×3
揺れる眼差し ×1
魔法族の里 ×1

 

名前の通りEM(エンタメイト)+オッドアイズ+魔術師の複合デッキです。実際はマジェスペクター要素も含まれているため名前に含むべきかもしれませんが名前に関しては譲れないものがあるのでEMオッドアイズ魔術師と呼称しています。

 

デッキ概要

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徹底して”マジェスペクター・ユニコーンの成立”を狙っていきます。 このデッキはこのカードが中核であると言っても過言では無く、このデッキを使用して勝利した試合には”すべて”マジェスペクター・ユニコーンが絡んでいると記憶しています。オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンや天空の虹彩など豊富なサーチカードを駆使し、ユニコーンのサーチが可能なマジェスペクター・ラクーンやペンデュラム召喚に必要なスケールを集めていくのが基本戦術となります。

 

メインデッキ

ペンデュラム召喚はスケールに2枚、召喚するモンスターが1体以上と最低3枚のカードを必要とします。そのため事故が発生した場合トップで解決するということが困難なため、できる限りサーチカードを投入し安定したペンデュラム召喚を行えること重視しました。

【モンスター】

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》×2枚

主に天空の虹彩から回収しラクーンをサーチすることが主な仕事です。下スケールとして使用しユニコーンをペンデュラム召喚しつつエンドフェイズサーチという流れが基本となります。回収の優先順位はラクーン>エキセンor慧眼(ハンドにもう1枚魔術師かEMがある場合)です。エクストラに行った後はアタッカーとして使用し、現環境では青眼の霊龍、メタルフォーゼのユニコーンを踏むのが主な役割となります。例外として対彼岸ではベアトリーチェの特攻をケアするために横出しが基本となるので注意が必要です。

オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》

マジェスペクター要素に触れてない場合に虹彩から回収し相手の妨害を行う保険としての要素が強いです。幻影彼岸の数が減少し、打点でこのカードを超えるモンスターが増えたため以前より信頼性は低いです。

《EMドクロバットジョーカー》

《EMペンデュラム・マジシャン》

説明不要なEMのエンジンです。ペンマジ→ドクロ→オッP→ラクーンの流れを狙っていきます。

《EMオッドアイズ・ライトフェニックス》

《EMオッドアイズ・ユニコーン》 ×2枚

ペンマジ、虹彩の両方に対応しているスケールとして採用しました。最初はオッドアイズ・ユニコーンの1枠をオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンにしていましたが、ミラージュドラゴンでは慧眼の魔術師のP効果を起動させることができないケースが多発したため今回は不採用としました。

《竜脈の魔術師》《竜穴の魔術師》

《慧眼の魔術師》《賤竜の魔術師》

固定枠です。現状魔術師の比率はこれ以上増やしても減らしてもいけないと断言できるほどに完璧な比率だと考えています。基本スケールに置くのは賤竜と竜穴で、竜脈は幻想の黒魔導師のリクルート先として温存しておきます。

《マジェスペクター・ラクーン》×3枚

《マジェスペクター・ユニコーン》 ×3枚

これが無いと始まらないのでデッキ内のサーチカードを駆使し手札に集めていきます。見かけによらず魔法使い族ということで様々なサポートカードに対応しています。後述しますがラクーンスタートでユニコーンが成立しターンが返って来た場合、マジマジ☆マジシャンギャルを用いたワンショットキルが可能になるということを頭に入れておくことが重要です。

《エキセントリック・デーモン》×3枚 

虚無空間や神の通告を弾き確実にユニコーンのペンデュラム召喚を通すための3枚投入です。ユニコーンがペンデュラム召喚できるスケール7のため被りも気になりません。オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでのサーチが可能であることから虚無空間での詰みゲーの回避、結界像やクリフォート等の永続への回答として重宝しました。

《増殖するG》×3枚

今期はどのデッキも強力な先攻展開のパターンを所持しており、特に今期最大勢力のDDに展開を許した場合、後手で捲るのは困難になるため引き続きフル投入にしました。

《サタンクロース》×3枚

青眼の精霊龍、ABCのドラゴンバスターなど強力な前面制圧の効果を持ち、フリーチェーンでこちらの動きを妨害してくるカードが蔓延していたためメインから3枚の採用としました。このデッキにおけるこのカードはマジェスペクター・ユニコーンとの相性が非常によく、相手に送りつけたこのカードをユニコーンでバウンスして使い回すことで毎ターン強力な除去として活用することができます。最近は多くのデッキがこのカードをサイドに採用しているため、2戦目以降はケアしたプレイングを取られやすいですが、メイン採用は読まれづらく引き続き除去として高い性能を発揮してくれました。

【魔法】

オッドアイズ・フュージョン

強力な融合モンスターであるオッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンをプレイできますが、最近はエクストラデッキ融合も行えず、守備表示の精霊龍やDDの先攻展開を返すことができないためサイドアウトすることが多かったです。ペルソナドラゴンと同じくマジェ要素に触れなかった場合の保険としての意味合いが強いカードです。

《強欲で貪欲な壺》×2枚

デッキ内のリソースを大幅に飛ばしてしまうこのカードはあまり好印象ではありませんでした。しかし、各デッキがこのカードを採用し始めたことでアドバンテージ面で優位に立たれてしまうことを危惧し渋々採用する形に至りました。強貪は試合中1枚は引き込みたいですが被りが絶対起こってほしくないカードなので2枚採用としました。

《ハーピィの羽根帚》

最近は魔封じの芳香や相手ターンにスケール、ABCのユニオン格納庫に触れないことから評価が落ちていますが、複数枚の神やガバ伏せに対する回答は用意したかったのでメインに残しました。

《ペンデュラム・コール》

回収するのは強貪が手札に無ければ慧眼+竜穴、強貪が手札にあれば賤竜+竜穴です。ユニコーンがペンデュラム召喚できるスケールがあれば充分であり、コールで慧眼を回収することで次のターンからは相手の出方を見てから下スケールを選びつつ展開のグレードアップを狙うことができます。

チキンレース

フィールド魔法の被り事故を軽減します。

《天空の虹彩》×3枚

《テラ・フォーミング》×3枚

毎ターンペンデュラムモンスターを破壊しサーチを行うことで、ペンデュラム召喚の質を上げつつ恒常的にアドバンテージを稼いでくれます。オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンからのラクーン回収、上下スケールの確保、ペルソナドラゴンやオッドアイズ・フュージョンによる前面制圧や返しなど非常に幅広い役割を持ちこのデッキの中心的なエンジンです。 ペンデュラムスケールの魔術師,EM,オッドアイズカードに対象耐性を与える効果も強力で、ツイツイによる盤面の崩壊をケアできるためユニコーン同様1枚は握りたいカードだと言えます。

【罠】

《虚無空間》

罠は相手の先攻展開に対応できず、ドローで引き込んでもそのターンは役割を持たないため、防御は手札誘発に任せて強力な制圧効果を持つこのカードのみを採用しました。元々ペンデュラムとの相性は良く、自ターンに天空の虹彩で破壊することで一方的に展開することも可能になります。

 

エクストラデッキ

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エクストラの使用頻度はそれ程高くありません。実際選考会では1枚も使用しませんでした。ここでは今まで必要になったカードのみ記述していきます。エクシーズモンスターはペンデュラムモンスターとの相性が悪く、使い切りのエクシーズ素材にするよりユニコーンの横に置き再利用する方が効果的です。基本的に前面制圧も相手の展開の捲りもユニコーンで行うため、エクストラの使用は相手のライフを削り切る時とが主となります。

オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》

オッドアイズ・フュージョンの融合先です。他のオッドアイズモンスターはこのカードのエクストラデッキ融合の素材としてのみ使用しました。2500という心許ない攻撃力の代わりに3000という高い守備力を持っているため、基本的に守備表示で運用することになります。

《マジマジ☆マジシャンギャル》

《幻想の黒魔導師》

このデッキ最強のエクシーズモンスターです。素材はユニコーンか賤竜を使用し、ユニコーンでバウンスしたペンデュラムモンスターを手札コストとして活用します。マジマジ☆マジシャンギャルは一般的に知られていないにも関わらず非常に強力な効果を持っており、効果の使用後に幻想の黒魔導師を自身に乗せ、デッキから竜脈をリクルートすることで相手の前面を計3枚弾きつつワンショットキルを容易く可能にするという圧倒的な性能を持っています。初動でラクーンスタートから入れた場合はこのカードを使用してワンショットキルすることを常に念頭に置いてプレイします。

《幻影騎士団ブレイクソード》

エキセンとラクーンを素材にプレイします。相手の前面を弾きつつライフを取りに行けるため使用頻度はそれなりに高いです。

《Emトラピーズ・マジシャン》

マジギャル幻想の流れから竜脈を素材としてワンショットキルを行う際に使用します。

《深淵に潜む者》

主に彼岸用です。基本的にペンデュラムモンスターはエクシーズ素材にせず、散らばらせた状態でターンを返しライフを守りますが、対彼岸のみはこのカードをプレイします。

 《No.39 希望皇ホープ》

 《No.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》

現状必須クラスとは言い難いですが、このカードで無ければ処理できないモンスターが数多く存在するため引き続き投入しています。

 

サイドデッキ

今回の選考会はDDとABCのシェアが多いと考えそれを意識したカード採択となっています。罠は前述の通り速度の遅さが目につき、環境に存在するデッキを広く見れるものが見当たらなかったためサイドにも採用しませんでした。

《D.D. クロウ》

DDと青眼に対して投入します。見れるデッキの広さとリターンの大きさから今期はGに次いで評価が高い手札誘発です。

《幽鬼うさぎ》

こちらもDDを意識しての投入です。主に地獄門の契約書に当ててDDの先攻展開を阻止します。またメタルフォーゼにはGが効きづらいため、こちらに入れ替えてスケールやエクストリオの破壊を試みます。

《ドロール&ロックバード》

ジャンドなどのシンクロ系統のデッキに対して投入します。Gだけではデッキデスされる恐れがあったためこのカードでそれを防止します。

《システム・ダウン》

ABCを意識した採用です。ABCは2戦目以降投入してくるであろう魔封じやスクランブルユニオンによって裏目になりやすいため、やや不安の残る採択でしたが、それでもやはりABCの先攻展開に対して1番有力なカードであると考えた結果採用しました。若干数いると予想していたクリフォートに対しても一定の効力があることも採用の後押しになりました。

《サイクロン》×3枚

《コズミック・サイクロン》

メインにエキセンを3枚採用していますがサイド後の魔封じの芳香が最大の脅威のため、魔封じを採用しているであろうデッキには投入していきます。EMオッドアイズ魔術師は罠が薄くライフ管理が非常に重要なデッキなのでライフコストの必要なコズミック・サイクロンは羽根帚との入れ替え用の1枚採用としました。

《揺れる眼差し》

ペンデュラムミラーで入れます。

《魔法族の里》

主にこちらが先攻の時にABCと青眼に対して投入します。ユニコーンと合わせることでイージーウィンを狙いやすく今回採用したサイドカードの中でも特に強力なものでした。

 

各デッキに対する立ち回り

このデッキは選択権がある時はすべて先攻を取ります。どのデッキに対しても基本はマジェスペクター・ユニコーンにアクセスし、ユニコーン+αの盤面を目指して行くことになります。ユニコーンが前面制圧と捲りの両方を兼ねているので裏目となる行動を取る心配が無く、目指すべき盤面が1本道なのでプレイミスが起こりづらいこともこのデッキの長所だと言えます。

【DD】

注意すべき存在はカリ・ユガです。出された場合サタンクロースかペンデュラムコールを握っていない限り敗北は必至なので必ず阻止します。しかしDDはそれ以上に元々のデッキパワーの高さが脅威であり、早々にユニコーンをプレイできなければ安定して勝つのは難しいです。サイド後は手札誘発をフル投入して徹底的に展開できないよう押さえ込みます。

【ABC】

ABCは選考会直前に出たテーマということもあり不透明な点が未だに目立ちますが、現状では何か特別なプレイを要求されるということは無いです。サイド後にこちらが投入するサイクロンは格納庫に打ちたいところですが、ABCは魔封じが3投されているため格納庫はスルーして魔封じに当てられるよう手札に温存します。

 【青眼】

青眼の精霊龍がこちらのペンデュラム召喚を阻害してくるため他のデッキと違いかなり特殊なプレイングが要求されます。精霊龍が存在する場合1体しかペンデュラム召喚できないので、ユニコーン1体をペンデュラムし横にPモンスターを通常召喚で追加してターンを返すことが基本になります。また、シンクロ召喚された精霊龍が存在する場合は自ターンではユニコーンの効果は発動せず、相手ターンのバトル中に精霊龍対象にユニコーンの効果を使うことが定石となります。対青眼でのライフ管理は特に重要で、攻めは基本ワンショットキルとなりそれ以外はライフ保持の為守備表示でモンスターを構えるのが基本となります。精霊龍の拘束が外れたら可能な限り守備表示でペンデュラムを行い、ライフを守りつつ上記の定石を相手のリソースが尽きるまで繰り返します。元々メインの構築が青眼に寄せたものとなっているので大幅なサイドチェンジは行わずDDクロウと里のみを入れ替えます。

【メタルフォーゼ】

おそらく1番相性が悪いテーマだと思います。大幅な規制を貰ったEMや魔術師と違いメタルフォーゼは未だ無規制のためパワーではあちらに軍配があがります。EMオッドアイズ魔術師がメタルに優位を取れる点はラクーンをメインギミックでサーチできることであり、これはラクーンを引いた方が有利となる現環境のペンデュラムミラーでは大きなメリットだと考えています。メタル相手は基本的に自分のユニコーンは横で置き、相手のユニコーンオッドアイズ・ペンデュラムで踏んでいきます。虹彩が機能している場合、ユニコーンで戻されたオッドアイズ・ペンデュラムの効果を起動させ毎ターンサーチを行うことも可能です。サイド後はうさぎやサイク系、眼差しをフル投入し相手のスケールを徹底的に潰していきます。東の選考会はメタルが少ない読みでメインはかなり軽視した構築になっていましたが、こちらのリソースがしっかり循環すれば勝てない相手ではありませんでした。

 

おわりに 

 EM竜剣士の規制直後は幻影彼岸と青眼を筆頭にメタが分散したことで様々なデッキにチャンスが生まれました。EMオッドアイズ魔術師もそうした流れの中で構築し当初は幻影彼岸に有利を取れたことから高い勝率をキープすることができました。

けれどもTDIL以降はメタルフォーゼとDDの台頭、メタゲームが固まりトップデッキの構築が洗練されてきたことから勝つことが難しくなってしまいましまい、そのため1ヶ月ほどまったくカードに触らない期間が続きました。 

しかしブロック代表戦近くになってせっかくの選考会へのチャンスを無にしたくないという気持ちが出てきたため、もう一度デッキ調整を始めることとなり、結果として選考会への切符を獲得することができました。

正直自分でもここまでいけるとは思ってませんでしたが、今期のような圧倒的に突出したトップメタが存在せず、ある程度分散した分布では中堅クラスのデッキにも十分チャンスは巡ってくるため、最初から諦めるよりは何かしら思考錯誤を重ねた方がマシだということを気づかされた環境でした。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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